武将列伝
平戸松浦家

  金子九右衛門
 (?〜?) 
松浦鎮信の従者に、金子九右衛門という無類の忠義者がいた。

戦の折りのこと。
敵と相対するうち、戦機と見た鎮信、「おい、くつわを放せ」と九右衛門に命じる。
しかし九右衛門、しっかと馬を押さえて動かさない。
何度言っても聞かない九右衛門に、ついに鎮信は立腹し、軍旗をもって殴り始めた。
「まだ、潮時ではありません」
九右衛門はいくら罵られようと離さない。
やがて頃合を計り、「ここです!」と馬を放つと、お味方大勝利となった。

そうしたことが何度もあったという。

また、鎮信は陣中で夜出歩く際、馬上で自ら松明を持っていた。
松明は、灯りとするうちに燃えカスがたまって暗くなる。
そうすると、鎮信は馬を引く九右衛門の頭に松明を叩きつけ、煤を落とした。
そのため、九右衛門の頭はいつも火傷だらけだったという。 
 
・個人的評価

2ch戦国ちょっといい話・悪い話まとめより の転載です。

・武将ではありませんが、こんな家臣もいるということで。
 鎮信ヒドスというより、ほほえましい主従関係の図ですかね。



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